シャトーブリアンはヒレ肉のどこ?希少部位と呼ばれる理由をわかりやすく解説

前回は、シャトーブリアンの本当の美味しさについてお話ししました。

今回は、よく聞かれる
「シャトーブリアンはヒレ肉と何が違うのか」
という部分を、できるだけわかりやすくお話しします。

シャトーブリアンは、牛のヒレ肉の一部です。

ただし、ヒレ肉すべてがシャトーブリアンと呼ばれるわけではありません。

シャトーブリアンがヒレ肉の中心部分であることを説明した図解

ヒレ肉の中でも、特に中心に近く、
厚みがあり、形が整い、筋繊維がきめ細かい部分。
そこだけが、シャトーブリアンとして扱われます。

ここが少し誤解されやすいところです。

ヒレ肉はもともと柔らかい部位ですが、
その中でもさらに状態の良い中心部分がシャトーブリアンです。

そのため、シャトーブリアンは一頭の牛から取れる量がとても少なく、
希少部位と呼ばれます。

ただ、私は「希少だから美味しい」とは考えていません。

もちろん、希少性はシャトーブリアンの価値のひとつです。
しかし、本当に大切なのは、
そのシャトーブリアンをどのように見極め、
どのように扱い、
どのように一皿としてお客様に届けるかです。

シャトーブリアンは、脂で強く押してくる部位ではありません。

サーロインのような華やかな脂の甘みとは違い、
シャトーブリアンの魅力はもっと静かです。

力を入れなくてもほどける柔らかさ。
噛み進めるほどに広がる赤身の旨み。
そして、食べ終えた後に残る上品な余韻。

この控えめでありながら深い味わいこそ、
シャトーブリアンらしさだと思っています。

だからこそ、シャトーブリアンはただ「高級な部位」としてではなく、
丁寧に味わっていただきたい部位です。

横浜・関内でシャトーブリアンを召し上がる時には、
ぜひ「ヒレ肉の中でも限られた中心部分を味わっている」ということも、
少しだけ思い出していただけたら嬉しいです。

明日は、シャトーブリアンの美味しさを大きく左右する、
火入れについてお話しします。