なぜシャトーブリアンは高いのか|希少性だけではない“価値が決まる理由”

ここまで、シャトーブリアンの部位、
そして火入れの難しさについてお話ししてきました。

最終回となる今回は、
多くの方が気になる
「なぜシャトーブリアンは高いのか」
ということについて、正直にお話しします。

シャトーブリアンが高価な理由は、
単に名前が有名だからではありません。

まず、一頭の牛から取れる量がとても少ないこと。
そして、ヒレ肉の中でも特に厚みがあり、
形が整い、筋繊維がきめ細かい中心部分だけが
シャトーブリアンとして扱われること。

これが、シャトーブリアンが希少部位と呼ばれる大きな理由です。

ただ、シャトーブリアンの価値は、
希少性だけで決まるものではありません。

ここがとても大切です。

どれだけ良いシャトーブリアンを仕入れても、
扱い方を間違えれば、その魅力は十分に伝わりません。

仕入れの段階。
保管の仕方。
切り出し方。
火入れ。
提供するタイミング。

どこかひとつでも雑になると、
シャトーブリアン本来の柔らかさや肉汁、余韻は弱くなってしまいます。

つまり、シャトーブリアンの価値は、
希少性だけではなく、扱う技術によって支えられています。

シャトーブリアンが高い理由と希少性、火入れの難しさを説明した画像

私は、ただ高いものを高く見せたいとは思っていません。

大切なのは、
なぜその価値があるのかを、
お客様に一皿の中で感じていただくことです。

シャトーブリアンを口に運んだ瞬間、
力を入れなくてもほどけるような食感がある。

噛み進めるほどに、
赤身の穏やかな旨みが広がっていく。

食べ終えた後にも、
静かに余韻が残る。

その時に、
「なるほど、これは特別だ」
と感じていただけたら、料理人として本当に嬉しく思います。

シャトーブリアンは、
ただ柔らかくて高級な肉ではありません。

ヒレ肉の中心部分だけが持つ、きめ細かな肉質。
火入れによって大きく変わる食感。
噛み進めるほどに広がる旨み。
そして、食後まで続く余韻。

それらが重なって、
シャトーブリアンという一皿は完成します。

文章で説明することはできます。
写真で見ていただくこともできます。

でも、シャトーブリアンの本当の美味しさは、
やはり実際に口に運んだ時にしかわかりません。

横浜・関内で、大切な方とのお食事や記念日、
ゆっくりと美味しいものを味わいたい夜に。

うしうららでは、シャトーブリアンという特別な部位に、
料理人として真剣に向き合い、
一番良い状態でお届けできるよう努めています。

シャトーブリアンを、
ただの高級肉ではなく、
記憶に残る一皿として味わっていただけたら嬉しく思います。

横浜・関内の肉割烹 うしうらら

全室個室・完全予約制。A5雌牛のみを
使用したコース料理をご用意しています。